この記事は、安い釣竿はダメ?折れる?高い竿はいらない?という疑問を解説している記事です。
初心者だから安い釣竿でいいのかな?でも、すぐに買い替えることになったらもったいないと感じるんだけど、どうなの?
と言う疑問に答えます。
釣りを始めようと思った時、誰もが一度は悩むのが釣竿選び。
初心者の方にとって高い釣竿の方が釣れる気がするし、安い釣竿を使って大物の魚を逃したら…など考えると、どっちを買えばいいのか?悩んでしまいますよね!
そこで主に三陸沿岸でロックフィッシュを狙っている筆者の僕が、安い竿と高い竿の違いやメリットデメリットを解説します。
安い釣竿はダメ?折れる?高い釣竿はいらない?という疑問に答えつつ、釣竿の価格帯による特徴とメリット・デメリットや自分に合った釣竿の選び方、予算別のおすすめポイントについて詳しく解説しています。
釣竿に興味がある人は、是非参考にしてみてください。
安い釣竿はダメ?折れる?高い竿はいらない?【なぜ釣竿選びが重要なのか解説】
まず最初になぜ釣竿選びが重要なのか?から解説していきます。
そもそも釣竿は釣り人の「手」となる最も重要な道具です。
良い釣竿は、魚の微妙な当たりを敏感に伝え、適切なタイミングでのアワセ(魚を掛ける動作)を可能にします。
逆に、自分に合わない釣竿を使うと、せっかくの魚の活性も見逃してしまう可能性があります。
例えば、ロックフィッシュ(メバルやカサゴなど)を釣る場合、魚の繊細な当たりを感じ取れる感度の良い竿が必要です。
適切な釣竿を選ぶことで、今まで気づかなかった魚の存在や、微妙な当たりにも気づけるようになり、釣果が大きく向上する可能性があります。
しかし釣り道具は1つ1つ揃えるのは大変で、特に初心者の方はどれが必要なのか?わからない人も多いです。
最近は安い竿でも性能の良いロッドが増えているので、予算に応じて釣竿を選ぶと良いでしょう。
個人的には安い釣竿を使いながら、釣りの知識が増やして釣り道具をグレードアップしていく!と考えると、良いと考えています。
下記の記事では、ホームセンターでも買える釣りに持っていくと便利なグッズを紹介しています。
関連記事【2022年版】釣りに持っていくと便利なグッズ⑩選【ホームセンターや100均でも買える小物も】
安い釣竿の特徴とは?【メリットやデメリットを詳しく解説】
それでは順番に安い竿のメリットやデメリットを解説していきます。
初めて釣りを始める方にとって、安価な釣竿は魅力的な選択肢となります。
メリット | デメリット |
---|---|
初期費用を節約できる 手軽に始められる 価格が安いので壊れても気にならない | 釣り道具としての耐久性が低い 使わない道具が出てくる |
ここでは、安い釣竿の特徴について、メリットとデメリットを詳しく解説していきます。
メリット
安価な釣竿の最大の魅力は、気軽に釣りを始められる点です。
初期費用を5,000円から10,000円程度に抑えられるため、趣味として始めやすい金額設定となっています。
また、もし釣りが自分に合わないと感じても、高額な投資をしていないため精神的な負担が少なくて済みます。
さらに、予算を抑えることで、残りの資金で他の釣り具を購入したり、異なる釣り方を試してみたりする余裕が生まれます。
例えば、サビキ釣り用の竿に加えて、ルアー用の竿も購入してみるといった具合に、様々な釣りスタイルを探求できます。
また安価な釣竿は、初心者でも扱いやすい設計になっていることが特徴です。
一般的に、グラスファイバーなどの比較的丈夫な素材が使用されており、多少の衝撃や乱暴な扱いにも耐えられる作りになっています。
また、シンプルな構造であることが多いため、メンテナンスの負担も少なくて済みます。
そのためキャスティング(投げ方)の練習や、アワセ(魚を掛ける動作)のタイミングなど、釣りの基本動作を学ぶには適していると言えるでしょう。
デメリット
一方で安い竿のデメリットは耐久性です。
頻繁に使用すると、比較的早期に劣化する可能性があります。
特にガイド(釣り糸を通す輪)やリールシート(リールを固定する部分)といったパーツは、品質が比較的低いものが使用されていることが多く、使用していくうちに緩みや破損が生じやすい傾向にあります。
また感度の面で差が大きく、魚の微妙な当たりを感じ取りにくい傾向にあります。
例えば、メバルやアジなどの繊細なアタリを感知するのが難しく、釣果に影響を与える可能性があります。
他にも操作性の面でも制限があり、思い通りの場所に餌やルアーを投げづらかったり、アワセのタイミングが取りにくかったりすることがあります。
さらに、竿の強度的な制限から、対応できる魚のサイズにも制限があり、予想以上の大物が掛かった場合に竿が折れてしまうリスクは注意が必要です。
適している人
このように安い竿には様々なメリットやデメリットがあります。
安価な釣竿が特に適しているのは、以下のような方々です。
- 釣りを始めたばかりの初心者:
基本的な技術を習得する段階では、高価な道具は必ずしも必要ありません。むしろ、基本を学ぶには安価な竿で十分です。 - 釣りを試しに始めてみたい人:
本格的に趣味として続けるかどうか迷っている段階では、初期投資を抑えられる安価な竿が理想的です。 - 予算を抑えて始めたい人:
釣り道具一式を揃える際、竿以外にもリールや釣り糸、その他の小物が必要になります。竿の価格を抑えることで、全体の予算配分を調整しやすくなります。 - 子供用の釣竿を探している人:
子供の成長に合わせて竿を買い替える必要がある場合や、興味の継続性が不確実な場合は、安価な竿から始めるのが賢明です。
安価な釣竿にはそれぞれのメリットやデメリットがありますが、目的や状況によって、十分に価値のあると言えるでしょう。
高い釣竿の特徴とは?【メリットやデメリットを詳しく解説】
次に高い釣竿のメリットやデメリットについて解説していきます。
高級釣竿は、その優れた性能と専門性の高さから、多くの中級者・上級者が利用する理由は下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
性能が良い 使用感が良い 専門性が高く安心して使える | 価格が高い メンテナンスなど扱いに注意が必要 |
ここでは、高級釣竿の特徴について、メリットとデメリットを詳しく解説していきます。
メリット
高級釣竿の最大の特徴は、その卓越した性能にあります。
最新の素材技術と製造技術を駆使して作られているため、性能面で大きな優位性を持っています。
例えば、シーバス釣りでのプラグの動きや、メバリングでの微細なアタリまで、魚の動きを敏感に感じ取ることができます。
この高感度により、タイミングの良いアワセ(魚を掛ける動作)が可能になり、釣果に直結します。
他にも安い竿と比較して使用時の快適になるように重量バランスが絶妙に設計されているため、キャスティング(投げ動作)時の安定性が高く、狙った場所に正確に投げることができます。
さらに高級釣竿は、特定の魚種や釣り方に特化して設計されています。
例えば、青物用のジギングロッドであれば、高負荷に耐える強度と、ジグの動きを確実に伝える感度を両立させています。
シーバス用のロッドでは、様々なルアーの特性を活かせるよう、適度な張りとしなやかさを備えています。
このように高級な釣り竿は専門性の高い釣り方をする人が使いやすいように作成されている点がメリットです。
デメリット
一方で、高い釣竿にはデメリットもあります。
高級釣竿の最大のデメリットは、その価格です。
高級な釣竿は100,000円以上の価格も珍しくなく、初期投資が非常に大きくなります。
また、紛失や破損時のリスクも大きな課題で、不慮の事故で折れてしまった場合、修理費用が高額になったり、最悪の場合は買い替えが必要になったりします。
高級釣竿は、その性能を最大限に発揮させるために、繊細な取り扱いが必要です。
例えば、輸送時は専用のロッドケースを使用し、使用後は必ず真水で洗浄し、完全に乾燥させてから保管するなど、細かな注意が必要です。
そのため初心者にとっては、高すぎる性能がかえって使いこなしにくい場合もあります。
このように高級な釣り竿は、使う人に知識や技量が必要になる点もデメリットと言えるかもしれません。
適している人
このように高い竿には様々なメリットやデメリットがあります。
高級な釣竿が特に適しているのは、以下のような方々です。
- 中級者から上級者:
基本的な釣りの技術を習得し、より高度な釣りに挑戦したい人に最適です。高級竿の性能を活かせる技術を持っていることが前提となります。 - 特定の魚種を本格的に狙う人:
例えば、シーバス専用竿やメバリング専用竿など、特定の魚種を徹底的に追求したい人に向いています。専用設計の特性を活かした釣りが可能です。 - 性能にこだわりたい人:
感度や操作性など、道具の性能に強いこだわりを持つ人に適しています。高級竿ならではの繊細な感触や、確かな手応えを楽しむことができます。 - 長期的な使用を考えている人:
初期投資は大きいものの、長期的な視点で見れば、耐久性の高さと修理のしやすさから、コストパフォーマンスが良好な選択肢となります。
このように高級な釣竿にはそれぞれのメリットやデメリットがありますが、目的や状況によって、十分に価値のあると言えるでしょう。
釣竿の価格帯の目安【予算別選び方のポイントを徹底解説】
次に釣竿の価格帯別の予算の目安について解説していきます。
主に初心者向けから上級者向けではどれぐらいの予算が必要なのか?目安を解説していきます。
重要なのは、自分の釣りスタイルと技術レベルに合った竿を選ぶことです。
必ずしも高額な竿が最適とは限らず、用途に応じた適切な選択が釣りの楽しさを最大限に引き出すポイントとなります。
\\釣竿の価格帯の目安//
選び方 | ポイント |
---|---|
初心者向け(5,000円以下)の選び方 | まずは汎用性の高い竿を選ぶ |
基本的な釣り方ができる設計のものを選ぶ | |
メンテナンスが簡単なものを優先する | |
中級者向け(10,000円~30,000円)の選び方 | 自分の得意な釣り方に合わせた専用竿を選ぶ |
長期使用を考えて信頼性の高いブランドを選ぶ | |
使用頻度に見合った耐久性のあるものを選ぶ | |
上級者向け(30,000円以上)の選び方 | 特定の釣り方に特化した高性能モデルを選ぶ |
カスタマイズ性を考慮する | |
アフターサービスの充実したブランドを選ぶ |
順番に掘り下げて解説します。
初心者向け(5,000円以下)
初心者向けの価格帯の釣竿は、釣りを始めるために必要な基本的な機能がしっかりと揃っています。
この価格帯の大きな特徴は、使いやすさとコストパフォーマンスの高さにあります。
まず、基本的な機能面では、十分な強度があり、一般的な釣り方に対応できる設計になっています。
例えば、サビキ釣りでアジやイワシを狙ったり、投げ釣りでキス釣りを楽しんだりと、様々な釣り方に挑戦することができます。
初心者向けの価格帯でもダイワやシマノでラインナップがあるので、有名メーカーの商品を安心して使えます。
またメンテナンス面でも初心者に優しい設計となっていて、使用後の手入れは水洗いと乾燥が基本で、特別な道具や技術を必要としません。
また、万が一破損しても、経済的な負担が比較的小さいため、気軽にチャレンジできる点も魅力です。
中級者向け(10,000円~30,000円)
中級者向けの価格帯になると、性能と価格のバランスが非常に良くなります。
この価格帯では、特定の釣り方に特化した専用竿を選ぶことができ、より本格的な釣りを楽しむことが可能です。
素材も良質なものが使用され、長期使用に耐える品質を備えていて、見栄えがするロッドが増えてきます。
例えば、カーボン素材の配合率が高くなり、軽量化と感度の向上が図られています。
この価格帯であれば、ダイワやシマノ以外のロッドも選びやすくなり、ロックフィッシュ専用ロッドなどの種類も大幅に増えます。
この価格帯ならガイドやリールシートなどのパーツも信頼性の高いものが使用されているなど、初心者向けのロッドから、ちょっと良いロッドが欲しい!という方におすすめです。
上級者向け(30,000円以上)
上級者向けの価格帯では、最高級の部材が使用され、専門的な釣りに対応できる高度な性能を備えています。
特に、感度、軽量性、操作性において卓越した性能を発揮します。
僕自身はまだ3万円以上のロッドを利用したことはないのですが、ガイドの交換やグリップの調整など、カスタマイズ性が良いロッドも増えてきます。
その反面、見た目で高級ロッドとわかる場合もあり、盗難や窃盗などに気をつける必要が出てきます。
この価格帯のロッドは、メーカーのプロスタッフやフィールドテスターなどの意見が大幅に取り入れられていることが多いです。
そのため、特定の魚種を狙いたい場合は、利用してみると良いかもしれません。
また、メーカーのサポート体制も充実しており、修理や部品交換などのアフターケアも安心です。
安い釣竿や釣り道具一式のセットのおすすめは?
最後に、おすすめの釣り道具一式が揃う安い竿のセットを紹介していきます。
釣り方にあわせたおすすめを紹介していきます。
- サビキ釣り⇒子供や初心者でも使いやすいプロマリンがおすすめ
- 穴釣り⇒つり具TEN 穴釣りセットならワームもついておすすめ
順番に解説します。
サビキ釣り【子供や初心者でも使いやすいプロマリンがおすすめ】
まずサビキ釣りのおすすめは、釣具メーカーのプロマリン製の道具セットです。
子供や初心者でも使いやすい点が魅力です。
3,000円程度と価格でロッドやリールの品質もよく、子供や初心者向けにおすすめです。
もちろんダイワやシマノ製の高級な釣り道具に比べると、品質は劣りますが長く利用できるハズです。
プロマリンは釣りを始める人に手に取りやすい価格で、多くの用品を取り扱っているメーカーなので安心感は高いです。
初心者向けの釣り道具セットが欲しいけど、ちゃんとしたメーカー製のが欲しいと言う人に向いています。
下記の記事では、サビキ釣りにおすすめの釣り道具セットを紹介しています。
関連記事【サビキ釣り】おすすめの道具セットは?【安くて初心者向き】
穴釣り【つり具TEN 穴釣りセットならワームもついておすすめ】
穴釣りの場合は、つり具TEN 穴釣りセットがおすすめです。
ブラクリやワームが付いた万能セットでなので、使い勝手が良いです。
穴釣りで利用するブラクリなど、釣りに必要な道具がまとまっている点が魅力です。
しかもパワーイソメが付属しているので、活き餌が苦手な人でも釣りが出来る点が魅力です。
穴釣りに必要な道具はどれを選べばいいのか?わからない!という方は道具セットの方が安心かもしれません。
下記の記事では、穴釣りロッドはダイワ?ジャッカル?を解説しつつ、おすすめの長さや硬さの選び方を解説しています。
関連記事【穴釣りロッド】おすすめはダイワ?ジャッカル?【長さや硬さの選び方もまとめて解説】
ロッドを購入する前に知っておきたい注意点【Q&A】
最後にロッドを購入する前に知っておきたい注意点を解説していきます。
簡潔にQ&A形式で紹介します。
実店舗と通販、どちらで購入すべき?
初めてロッドを購入は実店舗がおすすめです。
実際に竿を手に取って、重さやバランスを確認できたり、店員さんに相談しながら選べる点が魅力です。
また付属品や必要な道具も同時に確認できるので実店舗の方がおすすめです。
竿を試す時のチェックポイントは?
実際に構えてみて、バランスを確認したり、疲れにくい重さかどうか?は重要です。
またグリップの握り心地や自分の手のサイズに合っているか?などのも確認すると良いでしょう。
初心者でも高級竿は買って良い?
基本的には低価格帯のロッドから試すのがおすすめです。
しかし釣りを長期的に続ける意思があり、基本的な釣りの知識を持っていて、予算に余裕がある場合は検討しても良いかもしれません。
セット竿と単品購入、どちらがいい?
状況によって使い分けると良いでしょう。
初心者向けセット竿は、必要な道具が一式揃っていて、初期費用を抑えられる点が魅力です。
ロッドを単品で購入すると、自分の好みに合わせて選べたり、将来的なグレードアップが容易でパーツごとの品質にこだわれる点が魅力と言えます。
まとめ
安い釣竿はダメ?折れる?高い釣竿はいらない?について解説しました。
「安い釣竿=悪い」「高い釣竿=良い」という単純な図式ではありません。
どちらの竿にもメリットやデメリットがあり、自分の釣りスタイルや目的に合った釣竿を選ぶことが重要です。
価格帯に関わらず、その竿で「どんな釣りがしたいのか」「どんな魚を狙いたいのか」という目的に合わせて選ぶようにしましょう。
ただし、基本的には初心者の方は、まず基本的な竿で釣りの基礎を学び、徐々にステップアップしていくことをお勧めします。
中級者・上級者の方は、自分の釣りスタイルに合わせて、より専門的な竿を選択することで、さらに釣りの楽しみが広がるでしょう。
釣り道具一式揃う安い竿のセットは、釣り初心者の方には非常におすすめです。
何より何を買うべきか?悩まなくていい点が一番のメリットです。
また値段も非常に安く、家族で釣りに行くときなど、複数の釣り道具を用意しなければならない時に重宝します。
しかし釣り道具としての品質は高くなく、壊れたり扱いづらい部分があるのも事実です。
個人的には、最初にロッドとリールが1つになった釣り道具セットを購入してから『次買うなら何がいいかな?』と探すのが釣り初心者の方にはおすすめだと思います。
是非参考にしてみてくださいね!